ねえ、今回はオセロのどんなこと教えてくれるの?
じーじの話、結構楽しみにしてるんだからね!
そうじゃったのか、では、さっそく教えてやろうかの!
今回の「じーじ、オセロのことおしえて!」は【先着と消去】じゃ!
さっそく【先着】を伝授するぞぃ!
【先着】ってだけ聞くと早い者勝ちみたいなイメージだけど、どんな役に立つの?
うむ、【先着】とは、「両者にとって有利な手になる箇所を先に取ってしまう」ということじゃ。
別名「天王山を取る」とも言うんじゃが、良い手になることが多いぞぃ!
自分にも相手にも有利な手か…言葉で言うのは簡単だけど、実際に見つけるのは結構大変だね。
うむ、そうじゃな。経験が物を言うところじゃ!
さて、では例を挙げてみるかの~、下の局面を見てどう思う?
あ、これ、白でe3に置けば、中割りが上手くできそうな気がする!
…て、あれ? 黒でもe3で中割りができそうだね…?
そうじゃ!まずはそこが分かれば上出来じゃよ。
この場面、両者、中割りができる有利な場所は、おぬしの言うとおりe3になるのじゃ。
じゃあ、もし僕がe3に打たなかったら、相手がこの箇所に打つかもしれないってこと?
うむ、黒もe3に置くことで中割りができる状況じゃから、打たれる可能性が高いな。
じゃから、両者にとって有利な箇所が出たら、そこを第一候補として考えるのじゃ!
では、もう1つ、例を挙げておこうかのぅ。
これは…d7に置けば相手の中割りチャンスをつぶすことができそうだね!
よい感じじゃぞ!すぐに理解できるのは若さの証じゃな!
しかも、d7は自分が中割りできる箇所。
まさに【先着】と言える箇所じゃ!
【先着】できるかできないかで2手分の損得があるのじゃ!
なるほどね~!相手が好きなところに打てなくなれば、自分が優位に進められるもんね!
やっぱり、さすがじーじ♪
そうじゃろ、そうじゃろ。わしもまだまだ現役でいけるのじゃぞぃ!
うん、もっと褒めなさい!まだまだ教えてやるぞぃ!
(うわぁ…何だかじーじがイケイケになってきた!w
お餅をのどに詰まらせたとは思えないほど元気w)
次は【消去】じゃ!相手の好手を消すことじゃな!
ここでは相手の中割り手を阻止する意味で伝授するぞぃ!
オセロを始めたばかりじゃと、どうしても相手の石を減らすと言う視点でなく、
自分の石を増やすという視点が先行してしまうからの~。
え、でも石が多い方が勝ちなんだから、増やしていくことを考えるのが普通なんじゃないの?
もちろん、増やすことも大切じゃな。
じゃが、「相手の好手を封じることで相手を不利な状況にする」ということも重要なのじゃ!
そっか~、でもボクはとにかくたくさん石を取りまくって圧倒したいな♪
若いの~、青いの~。もちろん、勢いは大事じゃが、オセロは頭脳戦じゃ。
勢いで勝てるときもあるが、ワシのレベルになるとあっさり受け流されてしまうぞぃ!
(うわぁ、なんだかすごいうっとうしい…)
そうなんだね~。で、例えばどんな時に使えるの、その消去って?
うむ、まずは下の局面を見てみるのじゃ。
【消去】と言う考え方を踏まえた上で、この状況で好手と言える場所はどこになるか分かるかにゃ?
(にゃ…?)
これだとc4に置けば中割りが出来るね!
うむ、【先着】の考え方だと、確かに好手であるc4を先に取ってしまえば良い感じじゃな。
じゃが、白がc4に打った後の局面を見てみようかの~。
あ…、自分が中割り出来たことは出来たけど、次に相手がc3に置いちゃえば中割りできる状態だね。。。
うむ、ここでは【先着】しても得にならないのじゃ。
【先着】は両者にとって好手の場合に先に打った方が良い手のことを言うが、今回のように相手にとってのみ好手の場所が存在する局面もある事を覚えておくのじゃ!
なるほどね~じゃあさ、相手の好手を消す為には、どこに置けば良かったの?
この局面で相手の好手を消せる場所、それはd7になるのぉ。
そっかぁ!c4で中割りさせたく無いから、e6を白するためにd7に置けば良いってことなんだ!
こうやって相手を不利な状況へ持って行くんだね!!
自分のチャンスをものにすることももちろん大切じゃが、相手のチャンスを摘むことも戦法の1つじゃ!
心得ておくのじゃぞぃ!
オッケー!これでボク、じーじに勝てそうな気がするよ!
次は試しにじーじと対戦してみたいな!
調子に乗るでない!覚える事は山ほどあるぞぃ!
じゃが、自分の実力を知るために必要かも知れん。
よし、次回相手してやるが、ボコボコにされても泣くんじゃないぞ~!